井川修先生をお迎えしてアナトミーシアターを開催いたします。心臓病理・解剖教育セミナーのほか、特設会場にて心臓解剖ハンズオンセミナー、心臓病理・解剖標本展示を予定しておりますので奮って参加ください。
ハンズオンセミナーは、事前予約制になっております。
Ⅰ.心臓病理・解剖教育セミナー講師の言葉
心臓構造は、時々刻々、形態変化を遂げている。自然界にみる状態の変化と同様、心臓は動きやすく負荷の少ない方向、言い換えれば最小エネルギー状態をとる方向へ常に、なんらかの構造変化を遂げている。したがって、現在ある姿は直前の状態から次の新たな最小エネルギー状態を求めて変化を遂げようとしている過程の構造と認識できる。
既に、当然の事として捉えられている教科書的な内容であったとしても、今一度、原点に立ち戻り、機能を考慮しながらその構造を疑問の目を持って見直してみるとき、そこには新たな発見と大きな展開があるものと考える。
ここでは、心室内刺激伝導系(VCS)と左心耳にフォーカスし、これまでとは異なる方向から機能も踏まえてその構造を正確に見直してみたい。さらに、できるだけ実際に近い形で構造を再構築し、現在、行われている治療との関連を考えてみたい。
2回の教育セミナーでお聴きいただいた構造情報が、皆様方の明日からの臨床に役立つことを期待している。
心臓構造からみた左心耳構造の考え方と侵襲的処置の問題点
〜左心耳の電気的・構造的リモデリングの考察より〜
- 7月18日(木) 11:00~12:10 第5会場(ANAクラウンプラザホテル金沢 3階 鳳(中))
- 共催:日本光電工業株式会社
- 座長
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庄田 守男
東京女子医科大学循環器内科
- 講師
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井川 修
日本医科大学付属病院 / セントマーガレット病院循環器内科
心臓構造からみた刺激伝導系ペーシング治療の可能性と限界
〜左脚領域構造・伝導性とペーシング治療〜
- 7月19日(金) 11:00~12:10 第5会場(ANAクラウンプラザホテル金沢 3階 鳳(中))
- 共催:日本光電工業株式会社
- 座長
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小堀 敦志
神戸市立医療センター中央市民病院循環器内科
- 講師
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井川 修
日本医科大学付属病院 / セントマーガレット病院循環器内科
Ⅱ.心臓解剖ハンズオンセミナー(計4回:事前予約制)
- アナトミーシアター特設会場(ホテル日航金沢 3階 孔雀の間B)にて開催
- 共催:日本光電工業株式会社
- 講師
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井川 修
日本医科大学付属病院 / セントマーガレット病院循環器内科
実心臓で考える不整脈治療の問題点と新たな展開
-豚心臓を用いて系統的心臓解剖を行いながら心臓構造を確認し、ヒト実心臓(3D画像で提示)との対応をみながら正常刺激伝導系構造および不整脈治療を考える-
4回とも同じ流れで進め、徐々に変化する標本を見ながらその構造の説明を行っていきます。それぞれのセッションでは、フォーカスするポイントを変え、重要なポイントについて説明します。
下記日程で開催いたします。
- 7月18日(木)15:30~16:30
- 7月19日(金)9:40~10:40 14:10~15:10 16:30~17:30
準備が必要なため10分前に必ず集合してください。
いずれも10名(抽選)の募集です(当日参加は立ち見で10名ほどになりますので入場できないことがあります)。
多くの参加希望が見込まれるため、キャンセル厳禁でお願いいたします。
申込期間:5月30日(木)~6月20日(木)まで
申込はこちらから
第70回日本不整脈心電学会学術大会の通し券を購入された方のみ申込み可能です。
参加希望者は、大会の参加登録後に申込みをしてください。